糖尿病の合併症

糖尿病はほとんどが無症状で、しらずしらずのうちに全身の血管障害が進んでいきます。糖尿病の合併症としては、小さな血管が侵される腎臓・眼・神経合併症、大きな血管にコレステロールがたまって起きる動脈硬化による病気があります。
 

 
糖尿病の方が命を落とすのは、この動脈硬化による病気、心筋梗塞や狭心症といった動脈硬化性疾患が多いです。
したがって、糖尿病患者さんの治療では、血糖を下げる治療以外に、脂質異常症、高血圧、喫煙などの他の危険因子を是正することがきわめて大切です。
 

 
糖尿病は現在、日本における人工透析導入原因の1位となっています。糖尿病性腎症による症状はほとんどなく、気づいたときにはもう手遅れで、人工透析をせざるを得ない状態であることもしばしばです。
 

  
糖尿病性腎症は、ただ人工透析になってしまうだけでなく、心筋梗塞などの心血管病による死亡と密接に関係があります。糖尿病性腎症が重症化するほど、一見関係が無いと思われる心臓病で死にやすくなるのです。
 

 

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