糖尿病の食事・運動療法

糖尿病の食事療法でもっとも大切なのは、適切なエネルギー摂取、言い換えれば「腹八分目」です。
糖尿病には「甘いもの」だけが悪いわけではなく、食事や間食など、口に入るものすべてが関係します。ですので、適切な量ののバランスのとれた食事が理想的です。
 

 
1日のエネルギー摂取量は標準体重から算出します。標準体重は身長から計算します。標準体重に身体活動に応じた係数(25〜35)をかけて、1日エネルギー摂取量を計算します。
 

 
特に男性の方は、アルコール摂取にともなう食事療法の乱れが血糖コントロールの悪化につながりやすいです。同時に楽しむおつまみを野菜スティックなどにするなど、低カロリーとする注意が必要です。
 

 
食事療法の次に大切なのが運動療法です。
よく、「食事はしっかりとって運動で帳尻をあわせる」という方がいらっしゃいますが、それは誤りです。運動で消費できるエネルギーは思ったより多くありません。運動療法は食事療法の補助的なものととらえてくだだい。
 

 
運動療法は無理なく、継続できることが大切です。そのためには、日頃のちょっとしたことを是正するようにしましょう。ジムに行かなくてもいい運動はできます。
 

 
糖尿病の方が運動をはじめるに際し留意することは、症状のない狭心症が隠れている可能性があるということです。
糖尿病で神経障害を来している人は、心臓の自律神経も侵されていることが多く、普通の人が感じる心臓の痛み(狭心痛)を感じることができず、息切れや「なんとなくおかしい」感じとして自覚します。
足の先や裏の「痛み」や「しびれ」などの感覚異常がある方は糖尿病性神経障害の可能性があり、要注意です。
 

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