血管老化度の測定法は数多くありますが、この「血管内皮機能」はすでに動脈硬化になってしまう前の血管のしなやかさを測定する方法で、この方法により将来の血管老化の速度を予想することができると言われています。
この検査で分かる「血管内皮機能」は将来の心血管病の起こりやすさを予測することができると言われています。
検査の手順は以下の通りです。
① 10分以上、横になっていただき安静にします。
② 横になったまま検査が始まります。
③ まず、血圧計を右の二の腕にまきます。
④ その後、腕(上腕)の動脈を超音波でみて、サイズを計測します(図)。
⑤ 血圧計を加圧し、5分間そのままにします(正座をしたときのような状態です。正座の時、それをほどいたときのようなしびれがあるかもしれませんが、害はありません)
⑥ 血圧計から急速に空気を抜いて、その後2分ほど、血管のサイズをビデオに撮影します(図)
通常、1分をピークに血管は広がり、その後縮んでいきます(図、水色の線)。その最大の広がり具合は年を取るにつれ小さくなります。